トイレや排水口の詰まりを解消する「ラバーカップ」。
いざというときのために用意していても、めったに使わないと使い方に迷うこともありますよね。
意外と間違った使い方をしている人も多いので、ここではラバーカップの正しい使い方をご紹介します。
ラバーカップはどんなときに使う?
ラバーカップは「トイレなどの配管の詰まりを解消するための道具」で、大きなゴムの吸盤がついているのが特徴。
ラバーカップと一口に言っても、トイレの形状にあわせて「洋式用」と「それ以外」の2種類があります。洋式トイレ用のものは先がすぼんで穴にフィットしやすく、それ以外のものはカップ(お椀)状になっています。
このラバーカップの種類を間違っていると効果がないので、はじめによく確認しましょう。
ラバーカップの使い方!
ラバーカップは水がたまった部分に吸盤をくっつけ「押し込む」イメージがあるかもしれません。
しかし、それは間違いで、実は「詰まりを引き出す」イメージが正解。正しい使い方は次の通りです。
① ビニール袋で飛び散りを防ぐ
まずは大きめのゴミ袋を開き、ラバーカップの持ち手が通る細い穴を開けます。そして、ラバーカップを便器のなかに立てたところに袋をかぶせましょう。
こうすることでラバーカップを引き抜いたときに汚れが飛び散るのを防ぎ、掃除の手間を減らせます。
② 水をためる
ラバーカップは水のなかで使うと効果が高まります。便器のなかに立てたら水を流し、カップが水に浸った状態にしましょう。
③ ゆっくり押し込んで引き抜く
真空状態をつくるには、ゆっくり押し込んでから引き抜くのがコツです。押し込むと詰まりがさらに奥に移動し、余計に取れなくなってしまいます。
何度か繰り返し、詰まっていたトイレットペーパーや異物が便器のなかに戻ってきたらOK。
④ 異物を取る
水に溶けない異物を流して詰まっていた場合は、戻ってきたゴミを取り除きましょう。
ゴミ袋を裏返して取ったり、ピンセットなどで取ったりするといいですよ。
⑤ 少しずつ流す
異物を取り除いたら、少しずつ流しましょう。トイレットペーパーの固まりなどはラバーカップの先でほぐし、数回にわけて流します。
詰まりが解消されたら、ラバーカップを洗うついでに再度水を流し、詰まりが取れたことを確認して完了です。
ラバーカップは排水口のつまりにも使える
ラバーカップはトイレの詰まりを取る道具というイメージがありますが、本来は配管のつまり全般に使える道具です。もちろん、排水口の詰まりにも使えます。
使い方は先ほど紹介した方法と同じ。無事に詰まりが取れたら、最後にパイプクリーナーなどを使って配管の内側についた汚れを取り除きましょう。
とくにキッチンの排水口は冷えると流れ込んだ油が固まって、だんだん水の流れが悪くなります。定期的にクリーナーを使ってお手入れしておくと、不便な思いをせずにすみますよ。
覚えておきたい
使用後のラバーカップのお手入れ方法は?
ラバーカップはつまりの解消には便利ですが、濡れて不衛生なので使ったあとの手入れや収納に困りますね。
使ったあとのお手入れはよく水洗いして完全に乾かしましょう。乾いていれば雑菌が広がることはありません。心配だったら最後にアルコールスプレーなどをかけて除菌してあげれば清潔に保てます。
めったに使わないものなので、収納は奥の方に隠しておけばOK。シンク下においたり、納戸などにしまいこんだりしてもいいですよ。
ラバーカップの使い方を覚えればいざというときも安心
ふだん何気なく使うトイレやキッチン。詰まって使えなくなってしまうと途端に生活が不便になってしまいますね。
ラバーカップはふだんはほとんど使わないものですが、意外とおうちの水回りのトラブルに幅広く使えるアイテムです。
使い方をしっかりと覚えて、いざというときも慌てずに対処しましょう。