雑巾などを使った「乾拭き」掃除は、手軽にできるのでおうちの掃除によく取り入れている人も多いですよね。ただ、ふと考えてみると、ほんとに乾拭きだけで汚れが落ちてるの?と気になることもあると思います。
ここでは乾拭き掃除ができる場所や落とせる汚れ、より効果を高めるコツなどをまとめてご紹介します。
乾拭き(からぶき)のメリットとは?どんな汚れを落とせる?
「乾拭き」とは、文字通り乾いた雑巾で汚れを拭き取ることです。
素材の表面についた汚れをこすり落とす掃除法で、乾いた汚れを落とすのに向いています。乾拭きではキレイにならないように思うかもしれませんが、乾いた汚れを水拭きすると、汚れが湿ってへばりつき、かえって汚れる原因に。
水や洗剤を使わずに掃除するので、準備が簡単、そのうえ「素材にやさしい」というメリットもあり、故障や傷みが気になるものをキレイにするのにピッタリです。
乾拭きは汚れ落ちがよくなさそうですが、使い方とコツを押さえれば、ふだんの掃除でも大活躍します。
乾拭きの2つのポイント
乾拭きを効率的におこなうためには2つのポイントを押さえておけば大丈夫。
上から下、奥から手前の順に拭く
空中に舞っているホコリはどんどん下に落ちていきます。先に高いところから乾拭きすれば、低いところを拭くころには全体の汚れが一度に取り切れます。
また、テーブルの上など水平な面では奥から手前に拭くのがおすすめ。自分の方にホコリを集めるように拭くとゴミなどが集めやすいです。
清潔な雑巾を使う
意外とおろそかにしがちなのが「雑巾を清潔に保つ」こと。汚れた雑巾は汚れがうまく落ちないどころか、雑巾の汚れを別のところに移してしまいます。
また、使い古しの雑巾は繊維が毛羽立っているので拭き跡もつきやすく、乾いたときにキレイに仕上がりません。黒ずんできたら乾拭きには使わないようにしましょう。
乾拭きに向いた掃除場所はどこ?
乾拭きは「ホコリやゴミのたまりやすい広い面」の掃除に向いています。おうちのなかだと次のような場所がキレイにできますよ。
壁
実は壁の表面の凹凸には舞い上がったホコリがいっぱいたまっています。
このホコリは頑固にこびりつくことはないので、乾拭きでサッと拭くのが一番効果的に落とせます。高いところから低いところへ「コの字」を描くようにやさしく拭きましょう。最後に取れたゴミを回収すれば完了です。
床
おうちの中で一番ホコリのたまる場所と言えるのがフローリングなどの「床」です。乾拭きで集めるとホコリを舞い上げず、効率的に回収できます。汚れを見つけたときにサッと取るのに活用するのがおすすめです。
壁のホコリを落としたあとに床掃除ができればお部屋のゴミを一掃できます。
家具(テーブルなど)
テーブルなどの家具の表面にたまるホコリは乾拭きでスッキリきれいにできます。木製の家具の拭き掃除には、汚れを取り除いて艶出しまでできるうれしい効果も。
無垢材などのデリケートな素材は手入れで乾拭きを推奨しているくらいです。こまめな乾拭き掃除で、こだわりのテーブルがいつもピカピカに保てますよ。
ブラインド
窓まわりのブラインドにも乾拭き掃除は活躍します。掃除しにくいときは、雑巾の代わりに、軍手を活用するのも効果的ですよ。
ブラインドを閉じて、ホコリを集めるように端から端へ横に拭いていくだけでホコリが取れてキレイになります。
乾拭きのコツは道具選びから!
乾拭き上手になるためには、使う道具選びも大切です。ここでは機能性が高く、掃除がラクになる乾拭きアイテムを2点ご紹介します。
『マイクロファイバー クリーニングクロス 』(Amazon)
「マイクロファイバークロス」は極細繊維を使ってつくられた布巾です。汚れを絡め取る力が強く、軽く拭き取るだけでごっそり汚れを落としてくれます。
水洗いして繰り返し使えるので、拭き掃除用に用意しておくのも便利ですよ。
『クイックルワイパー』(花王)
フローリングなどの乾拭き掃除はかがんだ姿勢が続くのでなかなか大変ですね。
『クイックルワイパー』などのペーパーモップに使い捨てのドライシートをつけると、立ったまま簡単に乾拭きできます。壁などの高い場所の掃除も楽ちんですよ。
覚えておきたい
乾拭きだけだとうまく汚れが落ちない…
乾拭きしても汚れが落ちなければ、水の力を借りましょう。大抵の汚れはよく絞った雑巾で水拭きしてあげればキレイにできます。
水拭きのあとには、残った水分を取りきるために再度乾拭きを忘れずに。乾拭きしておくと表面がサラッと仕上がり、ホコリがくっつきにくくなります。
乾拭き掃除でおうちをいつもピカピカに!
乾拭き掃除はなんだか汚れが落ちないような気がして、これまであまりやっていなかった人も多いと思います。
でも、乾拭きには「素材を傷めない」で「ホコリや汚れ」を効果的に取り除く効果があり、使い方次第なんです。
乾拭きは雑巾1枚あればすぐに始められます。こまめに取り入れられるとおうちのキレイを保つのがもっとラクになりますよ。