マフラーは、棒針編み初心者にもおすすめのアイテムの1つ。同じ編み方を繰り返すので、スピードも出てきて上達も早まりますよ。

今回は初心者にもおすすめの「1目ゴム編みで編むマフラー」の編み方をご紹介します。

マフラーを編むときに必要な道具は?

棒針でマフラーを編むときに必要なアイテムは次の通りです。

必要なもの
玉つき棒針
はさみ
メジャー
毛糸用とじ針
毛糸
あると便利または作品によっては使うもの
編み目リング
段目リング
かぎ針(フリンジをつけるときなどに使う)
なわ編み針
編み目カウンター

玉つき棒針は、毛糸のサイズに合ったものを使うようにしましょう。

マフラーの編み方|①完成サイズの確認

今回は、一般的な大きさである16 × 130 cmを完成予定サイズとして、編み方の手順をご紹介します。

極太の毛糸を使う場合、必要目数(編むループの数)や段数(目が縦に並ぶ数)は次の通りです。

【必要目数 × 段数】
作り目25目 × 130段
※ あくまで目安で、毛糸の種類や編み方によって変わります

マフラーの編み方|②1段目を編む

まずは作り目を25目編んでいきます。

① マフラーの幅の約4倍の長さ(今回は約65cm)の位置でループを作り、糸玉側の糸をループの中から引き出します。

② 右手で棒針を持ち、ループに棒針を2本とも入れます。

③ 左手で糸2本を持ち、親指と人差し指で開きます。このとき、糸端側が親指にかかるように糸を持ちましょう。糸が引き締まると1目めができます。

④ 親指の手前の糸を下からすくい引き上げ、人差し指の手前側の糸も上から下へ棒針をかけて手前に引きましょう。

⑤ 次に親指の上から棒針を入れ込み、親指から糸を外します。

⑥ 手前の糸を親指で下に引き、目を引き締めます。2目めの完成です。

⑦ ④~⑥を繰り返します。全部で25目編めたら1段目の完成です。

⑧ 編めたら1本棒針を抜き、棒針の向きを変えて、左手に持ち替えます。

マフラーの編み方|③2段目を編む

2段目を「1目ゴム編み」で編んでいきます。

「1目ゴム編み」は、表編みと裏編みを交互に編む方法です。

棒針は、糸玉側の糸を左の手小指にかけ、そのまま手を返して左手の人差し指に糸をかけてから、残りの指で添えるように持ちましょう。右手は軽く握るようにして持ちます。

① 裏編みを編んでいきます。糸を左手の棒針の手前において、右手の棒針を一番手前の作り目の右側から入れます。

② 糸玉側の糸を右の棒針にかけ、目をくぐらせて引き出します。

③完全に引き出したら、左の棒針から作り目を外します。これで1目完成です。

④ 次に表編みを編んでいきます。糸を左手の棒針の向こう側において、右手の棒針を一番前の作り目の左側から入れます。

⑤ 糸玉側の糸を右の棒針にかけ、目をくぐらせて引き出します。

⑥ 完全に引き出したら左の棒針から作り目を外します。これで2目完成しました。

⑦ ①~⑥を繰り返して端まで編みます。全部編めたら棒針の向きを変えて左手に持ち替えましょう。

マフラーの編み方|④3段目~最終段(130段)

3段目以降も2段目と同じ様に表編みと裏編みを交互に編んでいきます。

偶数段は裏編みから、奇数段は表編みから編み始めてください。

マフラーは1玉では足りないので、新しい糸に変える必要があります。

糸を変えるときは段の端でスタートするとやりやすいですよ。

新しい糸と編み終わった糸の糸端を右手に持ち、新しい糸だけを左手の人差し指にかけます。そして新しい糸で同じ様に編んでいきましょう。

4目くらい編んだら、右手の糸から手を離してもOKです。

マフラーの編み方|⑤編み終わり(糸始末する)

最後まで編み上がったら伏せ目をし、糸始末をします。

① まずは伏せ目。端2目を編みます。

② 左の針を使って、1目めを2目めに被せます。これで伏せ目が1目完成です。

③ 3目めを編み、2目めをかぶせます。これを端まで繰り返しましょう。

④ 端まで編んだら、糸を20cmくらい残してカットします。最後の1目に糸を通し、糸を引っ張って引き締めたら伏せ目の完成です。

⑤ 糸端を糸始末します。マフラーを裏返し、糸端にとじ針をつけましょう。

⑥ とじ針を端の目に数段分通します。

⑦ 折り返して隣の目にも糸を通していきましょう。

⑧ 余分な糸を切って完成です。

マフラーの編み方|⑥仕上げはアイロンがけ

最後に形を整えるため、アイロンのスチームを当てましょう。

アイロンをかける前にマフラーを両手で左右に引っ張ると、目が整って仕上がりがキレイになります。

アイロンがけするときは、直接当てずに少し浮かせてスチームだけを軽く当てるようにしてくださいね。

マフラーの編み方|上手に編むポイントは?

編み物は、毛糸の太さや素材、編み方によって、完成する大きさが変わります。イメージよりかなり小さくなってしまったり、逆に大きくなりすぎてしまったりすることも。

予防するためには、自分のゲージ(編み目の大きさ)を知っておくことが大切です。

マフラーを編む前に、同じ編み方で少し大きめに試し編みをして、そのサイズを測ってみましょう。アイロンのスチームを軽く当てて編み地を整えてから、指定の寸法内にある目と段を数えてくださいね。

横10目で何cm、縦10段で何段かを把握しておけば、イメージ通りの大きさに仕上げやすくなりますね。

マフラーの編み方を覚えてまずは1つ完成させてみよう

マフラーは、初心者でも編みやすいアイテム。今回紹介したやり方であれば、同じ編み方を繰り返すので、棒針編みの練習にもぴったりですよ。

ぜひこの機会にマフラーの編み方を覚えて、お気に入りのマフラーを作ってみてくださいね。