粉石鹸で洗濯｜洗浄効果を高める方法や手洗いのコツは？

直接肌にふれる洋服の洗濯には、安心できる洗剤を使いたいものですよね。

そんな人におすすめなのが「粉石鹸」。石鹸ときくと、扱いがむずかしそうに聞こえるかもしれませんが、コツさえつかめば汚れもしっかりおとしてふんわりとした仕上げ、なおかつ肌にやさしい成分で洗濯できてしまうんです。

今回はそんな粉石鹸を使った洗濯の仕方をご紹介します。

粉石鹸で洗濯するメリットは？

粉石鹸とは、その名の通り石鹸を粉末状にしたものを指します。合成洗剤とちがって、ほとんどが純粋な石鹸成分だけでつくられているのが特徴です。

粉石鹸にも次の3つのメリットがあり、今でも根強い人気があるんですよ。

① 身体や環境にやさしい

粉石鹸はパーム油などの天然成分からつくられたものが多く、身体にも環境にも負担が小さいのが第一のポイント。

小さな子供がいたり、敏感肌の家族がいたりと肌への負担をできるだけ減らしたい方におすすめです。

② 強いにおいがない

石鹸成分のみからつくられているため香料など余計な成分が含まれないものがほとんどです。化学洗剤のにおいが苦手な人や好きな香りを足したい人に向いています。

③ ふわふわに仕上がる

粉石鹸は泡立ちがいいので、柔軟剤いらずでもふわふわな仕上がりにできます。洗濯の手順さえ覚えてしまえば、追加で洗剤を入れる必要はありません。

粉石鹸を使った洗濯方法！

粉石鹸は水に溶かして使う必要があります。大事なのは「量を守ってよく溶かす」こと。最初だけひと手間かけてあげればあとは洗濯機任せで構いません。

粉石鹸の洗濯効果を高める方法や手洗いのコツは？

粉石鹸はガンコな汚れを落とすのはちょっと苦手。石鹸を多めに使って対処するのもいいですが、失敗を防ぐためには次の工夫を試してみましょう。

①下洗いする

手洗いする前に一手間加えましょう。石鹸を溶かしたお湯につけ、軽く汚れを流せばOK。

汗で汚れた衣類などは、石鹸を溶かしたお湯にしばらく浸しておくだけで大丈夫です。そのまま手洗いするか、洗濯機を使う場合はお湯ごと洗濯槽に入れてしまってかまいません。

②酸素系漂白剤を加える

粉末の酸素系漂白剤を加えて汚れの分解力を高める方法もあります。酸素系漂白剤は「過炭酸ナトリウム」とも呼ばれ、自然由来の炭酸ソーダにオキシドールを反応させてつくられたもの。

酸素の力で汚れを強力に分解する力を持っています。色柄物にも使えるのでふだんの洗濯でも取り入れやすいんですよ。

粉石鹸の洗濯で注意することは4つ

粉石鹸を使った洗濯は注意点が4つあります。どれもむずかしいものではないのでその都度意識して洗濯してみてください。

①石鹸カスが出てきたら掃除しよう

粉石鹸を使った洗濯で1つ注意したいのが石鹸カス。石鹸カスとはこびりついた石鹸は洗い物からでた汚れと混ざりあったもので、洗濯槽が汚れてみえます。

もともと粉石鹸は溶け残りが起きやすく、しっかり溶かしていても洗濯槽の裏側にこびりつきやすいんです。

市販のクリーナーを使えばカビ退治自体はすぐにできますよ。洗濯槽掃除は2ヶ月に1回が目安。気づいたときにささっと掃除できるのでクリーナーはできるだけ常備して起きましょう。

②規定量を守る

粉石鹸が汚れに対して少ない量だと汚れが十分に落ちないばかりか、かたまりになった石鹸が衣類に残ってしまいます。

規定の分量を守ることはもちろん、洗濯機の容量いっぱいにいれていると正確な量がわからなくなるので注意してくださいね。

粉石鹸が多い分には問題ないので、汚れがひどいときは多めに入れるようにしましょう。

③よく溶かし、よく泡立てる

粉石鹸は粉末状で溶けやすいとはいえ、液体洗剤ほどではありません。ある程度水がたまり、水流のあるところに溶かしていくのがおすすめです。

お湯であればさらに溶けやすいので、お風呂の残り湯を活用して洗濯するのもいいですよ。

③すすぎは2回。しっかり粉洗剤を落とす

粉石鹸を使うときははすすぎを2回するのが基本。粉末状の洗剤はしっかり洗い流せるように2回すすぎましょう。すすぎが1回でOKなのは「液体洗剤」です。

無添加とはいえ、石鹸残りがあるとにおいの原因になるので注意してくださいね。

粉石鹸の洗濯は柔軟剤いらずでOK

粉石鹸はコツをおさえた使い方をすれば基本的に柔軟剤などは必要ありません。粉石鹸だけでも十分ふわふわな仕上がりにできますよ。

ふわふわさがなんとなく足りないと感じたら、すすぎの水にクエン酸を加えてみるのがおすすめ。石鹸を洗い流す働きがあるのでしあがりがよくできますよ。

無添加の粉石鹸を選べば、小さな子供にも安心して着せられます。少々手間はかかりますが、ていねいに洗うことで気持ちもこもりますね。