フローリングの掃除に重曹が使えると耳にしたことはありませんか?掃除の万能アイテム、重曹ならどこでも掃除できそうですが、実はフローリングに使う場合には注意点があるんですよ。
ここでは、重曹を使ったフローリングの掃除法とその注意点をご紹介します。
フローリング(床)は重曹で掃除してもいい?
油汚れの掃除に便利な重曹。キッチンの換気扇や電子レンジ内の油汚れの掃除に使うと便利ですが、フローリングの掃除にも使えます。
得意とするのは「ベタベタする汚れ」です。フローリングには足裏の皮脂や食べこぼしなどの「油分」がたくさんついています。これが積み重なるとどんどんベタベタな汚れに変化します。
重曹のアルカリ性の性質で、油汚れの酸性を中和してサラサラになるというわけです。また、重曹は料理に使われる身体に優しいアイテムなので、肌が触れるフローリングの掃除と相性がいいんですよ。
床掃除を重曹で!フローリングの床拭きに必要なものは?
- 必須
- 重曹
- クエン酸
- スプレーボトル
- 雑巾
フローリングの掃除では「重曹を水に溶かして洗剤代わりに使う」のが一般的。
ただし、重曹は水に溶けにくいので、フローリングに白っぽく拭き残しができやすいのがデメリットです。なのでクエン酸水もあわせて用意し、仕上げに再度吹き上げる必要があります。
フローリングを重曹で掃除する方法は?
重曹を使った掃除は「重曹水で拭き掃除→クエン酸水で拭き掃除」が基本の流れです。雑巾は清潔なものを選び、よくしぼって使ってくださいね。
重曹水をつくる
重曹小さじ1杯を水250mlに入れ、よく混ぜる。
クエン酸水をつくる
クエン酸小さじ1杯を水200mlほどによく混ぜる。
重曹水で汚れを拭く
重曹水を含ませた雑巾を固くしぼって、汚れの目立つ場所をやさしく拭く。
雑巾をよくすすぎ、クエン酸水を含ませる
雑巾をよくすすぎ、あらたにクエン酸水を含ませよくしぼる。
拭き掃除して重曹を取りきる
重曹水で拭いた場所を拭き直せば完了。
クエン酸がなければレモン汁でも代用できます。その場合はさらに水拭きと乾拭きをし、果汁や糖分が残らないように注意しましょう。
重曹で床掃除をするときの注意点は?
フローリングのベタベタ汚れに重曹を使うときは、次の2点の注意が必要です。
① 重曹水を濃く作らない
重曹を多めに入れると汚れ落ちがさらに良くなりそうですが、実際は逆効果。重曹は水に溶けにくい性質があるので拭き残しが多く出てしまう上、残った顆粒がこすれてワックスを剥いでしまう恐れがあるんです。
重曹水は少量でも十分汚れ落としに効果があるので、上で紹介した「重曹小さじ1杯と水250ml」の分量を目安に、気持ち少ないくらいで作るようにしましょう。
② フローリングの材質を確認する
重曹水を使った掃除法はほとんどのフローリングに使えますが、「無垢材」や「生木」といった材質のフローリングには使えません。
どちらの材質も木の質感が活きるようにつくられたもの。重曹を使うと黒ずんでしまうので、こだわりのフローリングを使っているお部屋があったら材質を一度確認しておきましょう。
フローリング床の掃除は重曹ではなくクエン酸でもOK
ワックスがはげてしまうのが心配なら、重曹は使わずクエン酸だけを使って掃除する方法もあります。
やり方はかんたんで、スプレーボトルにいれたクエン酸水を床に吹き付けて乾拭きで仕上げるだけ。
油汚れを分解する力はありませんが、皮脂汚れくらいならこすれば十分キレイにできます。さらに柑橘類に含まれる自然由来の酸性成分で、雑菌の働きをしずめ消臭効果もあわせ持っています。
ワックスがはげてしまう心配もなく、ベタベタ汚れを簡単に解消できますよ。
床掃除を重曹で行うときはフローリングの材質を確認
フローリングは肌が直接ふれるので、身体に害のない重曹で掃除できるととても助かりますね。
でも、いくつか注意が必要。重曹水の濃さ、フローリングの材質をあらかじめ確認し、まずは目立たないところで使ってみましょう。
重曹は皮脂汚れに強いので、サラッとキレイなフローリングに戻りますよ。