和室の部屋を洋室のように使いたいので、畳にカーペットや絨毯、ラグマットなどを敷こうと考えている人もいるのではないでしょうか?でも、畳の上に敷いてカビたりしないか不安もあると思います。

そこで今回は、畳の部屋にカーペットや絨毯を敷くときの注意点やコツをくわしくご紹介します。

結局、畳にカーペット(絨毯)を敷くのはアリ・ナシどっち?

カーペット・絨毯

畳はなんとなくデリケートそうなイメージがあって、カーペットを乗せてもいいのかな…と心配になるかもしれませんが、畳の部屋にカーペットを敷いてもまったく問題ありません

たしかに通気性は悪くなりますが、それだけですぐ大きなトラブルを引き起こすことはないですよ。

畳にカーペット(絨毯)やラグマットを敷くときの注意点

畳の目地

畳にカーペットを敷いても問題ありませんが、1点「湿気」には注意してください。

カーペットと畳のあいだは湿気がたまりやすい状態で、足の裏から出る汗などで湿っぽくなってしまいます。そのままの状態をずっと放置しているとカビが発生したり、ダニなどが繁殖したりすることがあります。

すぐに不衛生な状態になるわけではありませんが、ふだんからこまめにお手入れしてあげる必要はあります。

畳に敷いたカーペット(絨毯)やラグマットをケアする方法は?

カーペット絨毯の汚れを掃除機で吸い取る

カーペットは湿気やホコリを集めやすいので、こまめなケアがキレイを保つ秘訣です。

手入れ①|掃除機をかける

カーペットにはホコリがよく絡むので、重点的に掃除機をかける必要があります。「タテ・ヨコ・ナナメ」といろいろな角度からヘッドを当ててゴミをかき出しましょう

目に沿って畳にも掃除機をかけます。カーペットを少しめくって裏に入りこんだホコリも取り除くと、ダニなどのエサとなる汚れが減って、繁殖を抑えられます。

手入れ②|裏に風をあてる

1〜2ヶ月に1度くらいのペースで定期的に畳をさわって湿っていないかチェックし、カーペットをずらして畳にたまった湿気を取りましょう

カーペットの半面をめくり、裏側にたまった湿気が取れるまで1時間ほど放置すれば大丈夫。晴れた日なら、カーペットを日当たりのいい場所までずらして、日干しするのもいいですよ。

覚えておきたい

エコなわざあり

畳にカーペットを敷くときのひと手間

畳は表面がかなり滑りのよい床材なので、カーペットを敷くときは「滑り止め」をつけるのがおすすめ。

もともと滑り止めつきのものなら問題ありませんが、もし滑るなら、次のような滑り止めのテープを用意して、裏面に貼りつけるといいですよ。

『おくだけ吸着 安心すべり止めテープ』(サンコー)

カーペットの裏側に貼り付けるタイプの滑り止め。床には直接貼らないのでデリケートな畳でも安心です。

フチを囲うように張っておくだけでずれるのを防止できますよ。

カーペットが原因で畳にカビが出きたときの対処法は?

畳

用意するもの
必須
『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
雑巾

梅雨時期で湿度の高い状態が続くと、カーペットの下はカビが発生しやすくなります。定期的にケアしていれば問題ありませんが、万が一のときも慌てないようにカビへの対処法を覚えておきましょう。

カーペットの下の畳にカビが発生したら、アルコール消毒で退治します。アルコール除菌スプレーを雑巾にふくませ、拭き取るだけで対処は完了です。できてすぐであればこれだけで跡にも残らずキレイになりますよ。

カーペットも同様にアルコール除菌をしたら、エアコンで除湿してしっかり乾かしましょう。1日ほど乾かせば、カビが出る前のキレイな状態に戻ります。

畳の部屋もカーペットでくつろぎの空間に

カーペットとスリッパ

畳はデリケートなイメージがあって、カーペットを敷いてもいいのかなと不安になりますね。

湿気にだけ注意すれば、クッション性が高まる上、畳への摩擦が減らせるのでほつれがでにくいなど、カーペットを敷くメリットはたくさん。

ふかふかのカーペットを敷いて、家族みんなでくつろぎましょう。