雛人形はデリケートなので、収納方法には気を使いますよね。入っていたようにていねいに収納できればいいとわかってはいても、本当にこれでいいのかと不安はつきものです。

ここではそんな不安を解消するために、正しい雛人形の収納法をご紹介します。

雛人形の収納に必要なものは?

ひな人形

キレイな姿のまま人形を保管するには、収納する前に汚れを落としておくことが大切。

ホコリなどの汚れを落とす「はたき」、人形を保護する「和紙」、虫食いを防ぐための「防虫剤」などが必要になるので、以下のアイテムをそろえておくと安心ですよ。

用意するもの
必須
毛はたき
和紙
人形用の防虫剤
あると便利
布製の手袋
綿棒

箱も特別なものが必要になるのかと心配するかもしれませんが、基本的には入っていた箱に戻せば大丈夫です。

雛人形を箱入れ収納する方法は?傷ませない工夫は?

はたきと雑巾

デリケートな雛人形の収納では、第一にやさしく扱うことを心がけてください。手垢をつけないよう、布製の手袋があると安心ですよ。

雛人形の収納の基本はほとんど同じなので、次の手順を参考にしてください。

はたきで汚れを落とす

落ちにくい汚れは、綿棒をつかってやさしくこすり落とす。

和紙で顔を包む

和紙を顔にあわせて輪っかにして包む。

箱に戻す

人形と箱のあいだに和紙をゆるく丸めたものを挟んでクッションにする。

防虫剤を入れる

箱の隅に防虫剤を入れて完了。

雛人形の種類によっては、防虫剤や防カビ剤を一緒に入れると人形が変色することがあるので、入れるときは商品の注意書きをよく読んでください。

また、箱のなかにどう並べるのか忘れてしまわないように、写真におさめておくと来年もスムーズに出し入れできますよ。

雛人形の収納に便利なアイテムは?収納袋もある?

デリケートな雛人形の収納には、便利なアイテムも販売されています。人形専用のものもあるのでぜひ使ってみてください。

『節句人形お手入れセット』(東籬)

雛人形の収納に使う毛ばたき、白手袋、布巾がセットになったお手入れセットです。これだけで人形の掃除道具がそろいます。1セットあると便利ですよ。

『ひな人形収納パック』(コジット)

雛人形と箱がぶつかるのを防ぐ収納パック(袋)です。顔カバー付きで、大切な人形もしっかり守ってくれますよ。

『ムシューダ 人形用 防虫剤』(ムシューダ)

人形用の防虫剤は、高価な人形に使われている金糸、銀糸にも安心な成分が使われています。とりかえシール付きなので交換時期がわかりやすいのもうれしいですね。

『わらべ カビと乾燥対策』(人形用調湿剤わらべ )

収納箱内の湿気を適度に調節し、ひびわれやカビの発生を防いでくれるアイテムです。湿気が高くなりやすい押し入れの収納でも安心です。

覚えておきたい

エコなわざあり

雛人形の処分の仕方は?

ひなまつり

将来的に子供が大きくなると、雛人形が必要なくなって処分を検討するタイミングがくると思います。そんなときのためにあらかじめ処分の仕方は覚えておきたいところ。

実は、人形は木や布でできているので燃えるゴミとして処分することはできるのですが、長く使った人形をゴミとして捨てるのは躊躇してしまいますよね。捨てるのがしのびないという場合には、「ほしい人に譲る」「売る」「寄付する」などの方法もあります。

また、お寺や神社では人形の供養を行っているところもあるので、子供を見守ってくれた人形を感謝の心をもって渡せるといいですね。

ていねいな収納で来年も雛人形の時期を楽しもう

ひな祭り

子供の成長を見守ってくれる人形は大切なものなだけに収納にも気を使いますよね。ただ、一般的な注意点を守ってさえいれば、そこまで気にしすぎる必要はありません。

きちんと対策しておけば、ひな祭り以外の期間も安心してしまって置けます。翌年も子供と一緒にキレイな状態の雛人形を出してあげてくださいね。