服の脇や襟によくできる黄ばみ。見た目が悪く、もうこれ以上は切れないのかな…と諦めている人も多いのではないでしょうか。
でも、大丈夫です。洋服の黄ばみは一工夫して洗ってあげれば、スッキリ落とせるんですよ。
今回は家にあるものを使って服にできた黄ばみをキレイにする方法をご紹介します。
服に黄ばみができるのはなぜ?
服に黄ばみができてしまうのは、主に肌表面で分泌される皮脂が原因です。
脇や襟、袖口などが黄ばみやすいのは、皮脂の分泌量が多い部分に直接触れる箇所だから。普段の洗濯では奥に入り込んだ皮脂までを落としきれないので、着用するたびに皮脂が蓄積され、少しずつ黄ばんで見えるようになるんですよ。
服についた黄ばみを洗濯で落とすには?
黄ばみは普段洗濯していてもできる汚れなのでどうしようもないと思いがちですが、実は一手間加えるだけでキレイにすることはできます。
黄ばみ具合によって一手間が違ってくるので、今回は「①軽い黄ばみ」と「②頑固な黄ばみ」に分けて順番に説明します。
黄ばみが日にかざすとうっすら見える程度なら「軽い黄ばみ」で、目に見える濃い黄ばみができている場合は頑固な黄ばみと判断してください。
①軽い黄ばみの落とし方
- 必要なもの
- 『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
軽い黄ばみであれば手持ちの漂白剤を使った「部分洗い」だけで簡単にキレイにできますよ。
やり方は簡単で、普段どおりに洗濯する前に、「酸素系漂白剤を黄ばみ部分に直接かける」だけです。漂白剤には黄ばみとなる色素を分解する力があるので、直接かけるだけで奥の皮脂汚れまでを強力に分解してくれます。
漂白剤を直接かけたあと数分だけ時間をおくとより洗浄力が高まりますよ。
②頑固な黄ばみの落とし方
- 必要なもの
- 『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
- 『アタック』などの液体洗剤
- 洗面器
頑固な黄ばみを落とすには、洗濯前に漂白剤と洗濯洗剤を使ったつけおき洗いをすることです。
つけおきすることで洗剤と漂白剤が服の繊維深くまで入り込み、汚れを落としやすくしてくれますよ。
洗面器に漂白液をつくる
洗面器に40℃くらいのお湯をいれ、酸素系漂白剤を10mlほど加えて混ぜる。
黄ばみに洗濯洗剤をつける
皮脂汚れを浮かせるために、黄ばみに直接洗濯洗剤をかけて指で軽くもみこむ。
つけおきする
黄ばみ部分を漂白液に入れて、1時間ほど放置する。
そのまま洗濯する
漂白液ごと洗濯機にいれ、普段通り洗濯すれば完了。
漂白剤はお湯を使ってあげるとより漂白力が高まって効果的です。
ちなみに、つけおきしたまま2時間以上放置すると生地を痛めたり、色落ちしたりする原因になるので注意してくださいね。
覚えておきたい
それでも服の黄ばみが落ちないときは?
一手間加えて洗濯しても落ちない黄ばみには、『ハイター』などの塩素系漂白剤を使う方法があります。
塩素系漂白剤はとても強い漂白力を持っているので、色や柄のある服には使えませんが、白いシャツなどの白無地の服であれば真っ白にすることができます。
洗面器に1Lの水を張り、塩素系漂白剤を10ml(キャップ半分弱)を混ぜます。30分黄ばみ部分を浸したあと入念に水ですすぎます。そのあとは、普段通り洗濯すれば完了です。
服についた黄ばみを予防するには?
そもそも服に黄ばみがつかなければ、手間をかけて洗濯する必要はなくなりますよね。
黄ばみを防ぐには、普段から次の方法で汗が服につかないように心がけましょう。
肌着を着る
服が汗に染み込むことを避ければ黄ばみを防げます。今まで素肌にワイシャツなどを着ていたのであれば、肌着を着てみましょう。消臭や放湿効果のある肌着もあり、脇などの汗染みも防げるのでシャツ1枚よりも快適に過ごせます。
こまめに洗濯する
服に汗がついてから時間が経てば経つほど黄ばみは繊維の奥に染みて落ちにくくなります。早めに洗濯をする習慣があれば黄ばみをつけず長く着れますよ。
粉末の洗剤を使う
粉末の洗剤は液体洗剤よりも洗浄力が強いので、汚れ残りを減らして黄ばみが蓄積されていくのを防ぐことができます。汗による汚れが増える夏や、子どもの服の泥汚れを洗う場合は粉末洗剤を使うと効果的です。
服についた黄ばみは簡単に落とせる!
よく着ている服であれば黄ばみができるのは仕方ないことです。
だからこそ、きちんと黄ばみを落とす方法を覚えておけば、お気に入りの服が黄ばんできても心配する必要はなくなりますね。
黄ばみが軽いときは「ワイドハイターを直接かける」、頑固な黄ばみなら「つけおき洗いをする」とだけ覚えておけば十分です。
黄ばみを心配せず、日々のコーディネートを楽しんでくださいね。