水拭きは、テーブルの上やこびりついた汚れなど、掃除機で取りきれない汚れをキレイにできます。とても身近な掃除法ですが、やり方に工夫をこらすと今よりもっとキレイにできますよ。

汚れをごっそり落としてキレイを保つため、ここでは水拭きの基本のやり方と上手になるコツをご紹介します。

水拭きはしたほうがいい!

「掃除機だけで十分キレイ!」と感じると、なかなか水拭きをする機会なんてないですね。

でも、掃除機より水拭きの方が汚れ落としに効果的で、おうちをキレイにするには欠かせない掃除法なんです。力をこめられるので汚れをゴシゴシこすれますし、ベタベタ汚れも簡単に取り除けます。

ふだんほとんど水拭きしない人も、気になる汚れだけは水拭きしてみると、効果を実感できますよ。

水拭きはどんな場所に向いている?

壁 床 窓

水拭きは「水を吸い込まない平面」であればどこでも使えます。水拭きできる場所は思っているよりもずっと多く、おうちのほとんどの部屋の汚れを落とせます。

テーブル

テーブルや机は毎日水拭きしているおうちが多いかもしれませんね。

食べこぼしなどでついた油汚れは水拭きが効果的。雑巾がゴミも絡め取って元通りのキレイな姿に戻してくれます。

素足で毎日歩き回っていると、皮脂がついてどうしてもベタベタとする汚れが気になってきます。頑固な汚れではないので洗剤を使わなくても水拭きだけで十分キレイになります。

壁は舞ったホコリがたくさんついていたり、照明のスイッチ周りだと手垢がついていたり、意外と汚れています。時間をかけてどんどん皮脂が蓄積するので、定期的に拭き掃除してあげることが大切です。

正しい水拭きのやり方は?

水拭きは雑巾を1枚用意して、水で濡らして絞り、あとは気になるところを拭くだけとシンプルな作業。ここでは、そのなかでもいくつか上手になるコツをかいつまんでご紹介します。

よく絞る

雑巾の絞り方

水をいっぱい含ませた方が掃除している気分になりますが、これでは汚れた水が残ってしまう上に、水浸しで拭いた面が傷んでしまう原因にも。

つい意識し忘れますが、雑巾はかたく絞って水気を切ったものを使いましょう。拭いたあと水がすぐに蒸発するので不衛生になりませんよ。

上から下・奥から手前に拭く

床に雑巾がけ

掃除の鉄則は「上から下、奥から手前」に掃除すること。高いところから低いところを掃除すれば落ちたゴミが最後にまとめて回収できます。

また、部屋の奥から入り口に向かって拭き進めると、キレイになった場所を汚さず掃除できます。

コの字に拭く

フローリング 掃除

拭いた場所が少しだけ重なるように、コの字に拭くと拭き残しがなく効率的に進められます。フローリングなら目地にそって拭くと目安になります。

端に着いたら手を持ち替えなくても大丈夫。ゴミやホコリは端に集まるので最後に端だけなぞるように縦に雑巾掛けすれば漏れなくゴミを集められますよ。

乾拭きをする

水拭きを上手にやるには、最後に「乾拭きで仕上げる」のもポイント。残った水分を拭き取れるのはもちろん、乾拭きにはツヤ出し効果があるので美しい仕上がりになります。

雑巾をよく絞っておけばすぐに乾きはするので、さらにきれいに仕上げたいときと考えておきましょう。

水拭きを楽にしてくれる便利グッズがある?

水拭きはほとんどの汚れをスッキリ落とせますが、広い範囲をむらなくキレイに拭き上げないといけないので、面倒に感じてしまうかもしれません。

そんなときは少しでも楽に掃除が始められるように道具を工夫するのもポイントです。新しい道具を用意すると掃除に取り掛かるのも楽しくなりますよ。

『激落ちくんBasic』(レック)

拭き掃除におすすめなのが、「マイクロファイバー」という合成繊維でつくられたクロスです。マイクロファイバーは吸水性が抜群な上、汚れを絡め取る力が強いのが特徴です。

繊維のほつれがほとんどなく拭き跡も残らない、拭き掃除に最適のアイテムなんです。おうちのどんな場所にも使えるので、用意しておくと重宝しますよ。

『クイックルワイパー』(花王)

CMなどでもおなじみの『クイックルワイパー』は、立ったまま水拭き掃除ができる優れもの。

ウェットタイプのシートを使うと水拭きと同じ効果が得られますし、マイクロファイバークロスを取り付けて水拭きするのもおすすめです。モップ代わりになるので床の拭き掃除が手早くすみますよ。

『ブラーバジェット』(iRobot)

拭き掃除をしたいけど、どうしても時間が取れなくて…というおうちにおすすめなのが、拭き掃除を自動でやってくれるロボット掃除機です。

出かけている間に拭き掃除をすませてくれるので、いつもピカピカのおうちを保てますよ。

掃除のギモン

エコなわざあり

水拭きでも汚れが落とせないときは?

お湯

水拭きでもベタベタする汚れが落ちない…というときは「お湯」を使うのがおすすめ。

油汚れは熱を加えるとふやけて落としやすくなるので、洗剤を使う前に1度試してみてください。

お湯はどんな温度でもいいですが、ギリギリ素手で絞れるくらいの熱さだと効果が高いです。乾くのも早くなるので、乾拭きいらずでササッとキレイにできますよ。

水拭き掃除を取り入れて、いつも気持ちのよい部屋を保つ

水拭きはおうちのキレイを守るために欠かせない掃除法です。理想は、床なら月に1回、壁は半年に1回くらいを目安に水拭きしてあげましょう。

ただし、広い範囲を掃除する場合は時間も労力もかかります。むりに頻繁に水拭きしなくても大丈夫ですよ。

水拭きでサラサラの気持ちのよい空間をつくりましょう。