毎月の光熱費の中でも、無視できない水道代。電気代の次に支払い平均額が高く、ぜひ節約していきたい項目です。

今回は水道代を少しでも節約したいと考えている人に向けて、今日からできる簡単な節約方法をご紹介します。

そもそも水道代の平均額ってどれくらい?

クエスチョン はてな 何 ? ?

総務省によると、2019年の二人以上の世帯における上下水道代の平均額は5,044円/月となっています。支払っている水道代と比べてどうでしょうか?

なお、水道料金の支払いは基本的には2ヶ月に1回となっています。お住まいの地域によっては、水道局に申請をすることで毎月支払いに変更することも可能ですよ。

水道代の内訳を知って節約方法を考えよう

時短 節約

水道代は、一般的に基本料金と従量料金、下水道料金の3つから構成されています(地域によって構成が異なる場合があります)。それぞれどのような料金体系になっているのでしょうか。

基本料金(固定)

基本料金は、使用量に関わらず毎月固定で支払う料金です。あまり知られていませんが、この基本料金は水道メータの口径の大きさによって決まります。口径は大きくなればなるほど、一度に流せる水の量が多くなります。

一般家庭用の給水管は20mm程度が主流になっていて、基本的には自分で決めることはできません。給水管工事事務所に相談して変更することも可能ですが、工事費用が発生すること、一度に流せる水の量が変わることを理解しておきましょう。

従量料金(変動)

従量料金は、使用した水の量に合わせて支払うお金のこと。水道代の場合、上記の理由から基本料金を減らすことは難しいため、まずはこの従量料金(=水の使用量)の節約を考えるのが現実的です。

下水道料金(変動)

下水道料金は、排出する汚水の量に応じて支払うお金です。水道を利用している場合は、基本的に水道の使用水量=汚水排出量とみなして計算されます。つまり、この下水道料金も、水の使用量を抑えることで節約することができます。

水をたくさん使えば使うほど料金単価が高くなる!?

キッチンの蛇口・水道

水道代は、水をたくさん使うほど料金単価が高くなる仕組みになっています。これは、水道局が生活に必要な水を安価に供給するため、節水を心がけてもらうことを目的としているからです。

一般的には使えば使うほど単価が安くなるものが多いですが、下水道料金はそうではありません。こういった面からも、節水することは家計にとって大きな影響があるといえますね。

水道代を節約する方法!効果的な節約術

それでは、実際に水道代を節約するためのテクニックをご紹介します。東京都水道局によると、家庭における用途別水道使用量の割合は、お風呂(40%)、トイレ(22%)、炊事(17%)、洗濯(15%)…と続きます。それぞれの場面で手軽にできる節約術を紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。

水道代の節約アイデア|お風呂編

シャワー 浴槽 バスタブ お風呂

家の中でも、多くの水を使用する場所がお風呂です。ちょっとした心がけで節約できるので、下記を意識してみてください。

・湯船にためるお湯の量を減らす
・できるだけ追い焚きをしない
・家族の入浴時間をできるだけ合わせる
・シャワーを出しっぱなしにしない
・シャワーヘッドを節水仕様にする
・残り湯を洗濯に使う

1分間シャワーを出し続けると、約12リットルの水を使うことになります。シャワーを15分使うと、だいたい浴槽1杯分(180リットル)ものお湯を使うことに。出しっぱなしにしないよう意識するだけでも水道代の節約になりますよ。最近は節水仕様のシャワーヘッドも販売されているので、一度検討してみるのも良いかもしれません。

また、家族で湯船に浸かる場合は入浴時間をできるだけ合わせましょう。お子さんがいる場合は、一緒に入ることで追い炊きをする回数も減り、水かさが増して水量も節約できますよ。

水道代の節約アイデア|トイレ編

トイレ

あまり意識せずに使用することの多いトイレですが、実はお風呂についで水道代を多く使う場所なんです。日常的に下記を意識することで、水道代を節約することができますよ。

・水洗の「大」「小」をきちんと使い分ける
・自動洗浄機能をオフにする
・旧式のトイレを最新式のものに取り替える
・トイレのタンクで手洗いをする
・トイレの節水グッズを活用する

トイレ水洗の「大」「小」をあまり意識していない人も多いのではないでしょうか。「大」「小」で5リットルも使用量の違いがあるトイレもあるため、必要な時以外は「小」を使うよう心がけましょう。

また、最新式のトイレは節水機能が充実しており、1990年代のトイレと比べると水の量が半分で済むものも。初期費用はかかりますが、最新式のトイレに取り替えることで大幅な節水になることもありますよ。

水道代の節約アイデア|キッチン編

キッチンシンク キッチン台 レンジ キッチン ツールフック

季節を問わず、使う頻度の多いキッチン。主に水を多く使う場面は、お皿洗いです。お湯を使っている場合はガス代の節約にもなるので、ぜひ下記をチェックしてみてください。

・蛇口に節水用のキッチンシャワーヘッドを取り付ける
・つけ置き洗いをする
・食器洗い乾燥機を活用する
・泡切れのよい洗剤やスポンジを選ぶ
・洗い物はある程度汚れを拭き取ってから行う

特に食器洗い乾燥機は、政府が推奨するほど節水・節電効果があります。初期費用はかかりますが、洗い物が多いご家庭の場合は、長期的に考えて一度検討してみてもいいかもしれません。

水道代の節約アイデア|洗濯編

洗濯機 ランドリーバスケット 洗濯機 ラック 洗面所

最後に、洗濯時の水道代節約アイデアをご紹介します。代表的なものは「お風呂の残り湯を使用する」ですが、他にも節水につながるアイデアはあるので、試してみてください。

・お風呂の残り湯を使用する
・洗濯物の量を適量にする
・洗剤の量を適量にする
・「お急ぎコース」「節水コース」を活用する
・できるものは手洗いをする
・ドラム式洗濯機を活用する

洗濯物の量が多すぎると汚れが落ちなかったり、電気代が無駄にかかったりする可能性があります。逆に少なすぎても、洗濯の回数が増えて水を無駄遣いすることに。洗濯機の定量に対して8割り程度が適量と言われているので、意識してみましょう。

また、洗濯機は縦型よりドラム型のほうが使う水の量が少なくて済むため、節水に繋がります。初期費用が高いのが難点ですが、メリットも多いので買い替えを考えている場合はぜひ検討してみてください。

水道代の節約術を日々の生活に取り入れよう!

水道水 水垢

今回は、手軽にできる水道代の節約方法をご紹介しました。水道代の節約を意識することで、他の光熱費や生活費の無駄遣いへの意識も高まり、家計の無駄が減るかもしれませんね。今日からできることばかりなので、ぜひ試してみてください。