毎月の光熱費の中でも、無視できないのがガス代。電気代と水道代に続き、平均額が高い項目です。

今回はガス代を少しでも節約したいと考えている人に向けて、簡単で効果的な節約方法をご紹介します。

そもそもガス代の平均額ってどれくらい?

キレイなガスコンロを保つ

総務省によると、2018年の二人以上の世帯におけるガス代の平均額は4,364円/月となっています(都市ガスの場合)。ご自分のガス代と比べてどうでしょうか?

ただ、ガス代は季節によって金額が変動します。お風呂やヒーターなどを使う頻度が増える冬場のほうが、月々の使用量は多くなることを覚えておきましょう。

ガス代の節約は、固定費と変動費を知ることから

お金 財布

ガス代の節約を考える際に重要なポイントは、まず固定費と変動費に分けて考えることです。

固定費(基本料金)

固定費はガス事業社との契約によって毎月固定でかかる費用のこと。ガス代における「基本料金」となるもので、契約事業社やプランを見直すことで節約に繋がります。

変動費(従量料金)

変動費は、使用したガスの量に合わせて支払うお金のことです。ガス代においては「従量料金」と呼ばれ、ガスの使用量を抑えることで節約に繋がります。

ガス代を節約する方法!固定費の見直し

お金 金額 予算

ガス代の固定費=基本料金を節約する方法は、ずばり料金の低い契約に変更すること。

2017年の都市ガス自由化により、今ではどの家庭も自分でガスの事業者を選べるようになりました。事業者間での価格競争が生まれたことでガスの料金プランも多様化され、選択肢が増えている今はまさに見直しのチャンス

ガスを提供している電気会社も増え、電気代とまとめることでガス代が割引されるサービスもありますよ。これを機にオール電化に切り替えるという手もあります。

都市ガスをご利用の方は、住んでいる地域と現在のガス代を入力することで他の様々なプランと比較できるウェブサイトがあります。プロパンガス(LPガス)の場合も一括で見積もりできるサービスがあるので、この機会に是非見直しを考えてみてはいかがでしょうか。

ガス代を節約する方法!変動費は生活の見直しから

ガスコンロのバーナー

ガスの変動費=従量料金を節約するには、普段の生活を見直すことが大切です。まずはどんな場面でガスを使っているのかを意識することから初めてみましょう。下記では、家の場所別にガスの使用量を節約できる方法を紹介します。

ガス代の節約アイデア|お風呂編

お風呂の浴槽に水(お湯)をためる

ガス使用量の大きい部分を占める場所が、お風呂です。少し気を付けるだけでもガス代の節約には効果的なので、下記の方法を是非実践してみてください。

・湯船にためるお湯の量を減らす
・湯船にためるお湯の温度を下げる
・浴槽の蓋をこまめに閉めて、お湯の温度を保つ
・家族の入浴時間をできるだけ合わせる
・シャワーを無駄に出しっぱなしにしない
・シャワーヘッドを節水仕様にする

1分間シャワーのお湯を出し続けると、約12リットルのお湯を使うことになります。シャワーを15分使うと、だいたい浴槽1杯分(180リットル)ものお湯を使うことに。

資源エネルギー庁によると、毎日1分間シャワーを出す時間を短縮するだけで、年間約2,300円のガス代節約になるそうです(都市ガスの場合)。シャワーの際は、必要以上にお湯を出しっぱなしにしないよう気をつけてみましょう。

ガス代の節約アイデア|キッチン編

キッチンシンクで皿洗い

季節を問わず、使う頻度の多いキッチン。ガスを使っているのはガスコンロとシンクのお湯です。この2つの使用を減らすことで、ガス代の節約がかないます。ちょっとした心がけで節約できるので、下記を意識してみてください。

ガスコンロの使用量を減らす方法

・圧力鍋を活用するなど予熱調理を心がける
・熱伝導力の高いフライパン・鍋を使用する
・お湯を沸かすのに電気ケトルを使用する
・冷凍食品の解凍する際は自然解凍か電子レンジを使う
・茹でる調理を電子レンジで行う

シンクのお湯の使用量を減らす方法

・洗い物をするときのお湯の温度を下げる
・つけ置き洗いをする
・食器洗い乾燥機を活用する

特に食器洗い乾燥機は、電気代と水道代のみを考えた場合行政が推奨するほど節水・節電効果があります。初期費用はかかりますが、とくに洗い物が多いご家庭の場合は、長い目で考えて一度検討してみてもいいかもしれません。

ガス代の節約アイデア|リビング編

ガスファンヒーター

リビングでガスを使用するのは、ガスファンヒーター、ガス式の床暖房などの暖房器具。夏の暑い時期に使うものはあまりありません。寒い時期にガス代を節約するためには、下記のことに気をつけてみましょう。

・暖房器具の温度を下げる
・ガスファンヒーターは効率がよく部屋を温められる窓際に置く
・ガスファンヒーターのフィルターをこまめに手入れする
・就寝前や外出前には暖房器具を切る
・消し忘れのないよう、タイマー機能を活用する

とはいえ、暖房器具の温度を下げて寒い思いをし、体調を崩してしまっては本末転倒。部屋の中でも薄着をしない、体感温度を上げるために湿度を保つ、保温機能の高い寝具を使用する…など、体を冷やさないための工夫をしましょう。

ガス代を節約して、無駄な支出を減らそう!

時短 節約

今回は、比較的手軽にできるガス代の節約方法をご紹介しました。まずは固定費を見直し、その上で使用量を減らす方法を試す、という流れが無理せず節約生活を送るポイントです。

無理をしすぎない範囲で、ぜひ試してみてくださいね。