システムキッチンの収納術！基本の方法やキレイに見せるアイデアは？

システムキッチンは収納場所がいくつかあるものの、どこに何をしまえばいいのか迷いますよね。引っ越してきたときよく考えずに収納してそれっきりという方も多いのではないでしょうか。

今回は、収納場所や収納ポイント、役立ちグッズなどシステムキッチンをキレイに見せる収納術をご紹介していきます。

あなたのシステムキッチンはどのタイプ？収納ポイントは？

システムキッチンとは「使い方によって設備や作業台などを組み合わせたキッチン」のことをいいます。また、システムキッチンには大きく7つのタイプに分けられます。

それぞれのタイプによって収納量や収納場所が違ってくるのでまずは自宅のキッチンにおける収納ポイントを知ることから始めましょう。

①ミニキッチン

ミニキッチンは1人で住む用のマンションやアパートに多いシステムキッチンです。コンロやシンクがセットになっており、収納場所はシンク下や吊り戸棚くらいしかありません。

収納ポイントはキッチンラックを使って「高さを作りだす」ことです。吊り戸棚がある方は、吊り戸棚にひっかける吊り下げ収納グッズを利用して空間を利用してみてもよいかもしれません。

②Ⅰ字型キッチン

システムキッチンで一番ベーシックなタイプです。コンロや調理台、シンクが横一列に並んでいるため横に広く、ミニキッチンと比べて作業スペースや収納量に余裕があります。

収納のポイントは、使い方が近いもの同士を寄せて収納しておくことです。横長のキッチンなので一緒に使う道具を端と端に置いていては移動が大変になります。冷蔵庫や電子レンジの近くにラップを収納しておけば、移動することなくその場で「使う→収納」が完結しますよ。

日々収納したものを使っていく中でよく一緒に使うもの同士は近場に収納するようにしましょう。

③Ⅱ字型キッチン

2人以上での作業に向いているのがII字型キッチンです。ある程度スペースに余裕のあるリビングやキッチンスペースに向いています。I字型キッチンと比べて横に長過ぎないため移動が少なく、振り返るだけで別の作業に移れるのが特徴です。

収納のポイントは、それぞれの作業場所の役割に合ったものを収納すること。IHやコンロの近くに調味料や調理器具を収納したり、シンクの近くには洗剤やスポンジの予備を入れたりするとストレスなく作業がはかどります。

④U字型キッチン

アルファベットの「U」の字のようなレイアウトをしたキッチンのことです。別名「コの字型キッチン」ともいいます。

収納量が最も多く作業スペースも確保されている1番大型タイプです。キッチンの面積が広くなるため一軒家や大型のマンションに多く見られます。

U字型キッチンの収納ポイントはいくつかあります。

・不要なモノを収納しないこと
・アイテムごとに収納すること
・手の届かない場所には収納しないこと

収納量が多いがゆえの悩みが多くなりがちなので注意しましょう。

⑤L字型キッチン

アルファベットの「L」字のようなレイアウトをしたシステムキッチンです。I字型に比べるとより収納量が増え、作業スペースが広々としています。

スペースに余裕があるのでご家族やお子さんと一緒に調理できるのが特徴です。ダイニングキッチンと相性の良いレイアウトをしています。

収納のポイントは、「見せる収納」と「隠す収納」をはっきり分けることです。スペースに余裕があるから、めんどくさいからといって使ったものをそのまま放置していると汚れが溜まったり見栄えが悪くなります。

収納スペースが足りないなら家電などをキッチンの上に置いたり、キッチンラックなどを別で用意するのがおすすめです。隠す収納を目指すなら、使ったあと収納しやすい場所を確保したり、合わせて使うものを一緒に片付けておくと収納が楽になります。

⑤アイランド型キッチン

キッチンの周りをぐるりと一周できる、壁と接していないタイプのシステムキッチンです。その見た目から「島のような」（アイランド）キッチンと呼ばれるようになりました。

収納のポイントは収納しなくてよいものを決めることです。

他のシステムキッチンと比べて収納量が少ないレイアウトなのでキッチンラックや食器棚をうまく活用してたまにしか使わないものを別の場所に収納しておくと、見た目もスッキリするうえ、使い勝手もよくなります。

⑥ペニンシュラ型キッチン

ペニンシュラ型キッチンは、キッチンの右側か左側が壁にくっついているタイプのシステムキッチンです。キッチンの目の前がキッチンカウンターになっていたりします。

収納のポイントは、「隠す収納」を意識すること。リビングからもキッチンが見えるためものが多いと見栄えが悪くなりがちです。

リビングが見やすかったり、料理を手渡しできるくらいダイニングテーブルが近かったりするので、移動の多い調味料や食器類を近場に収納できるとスムーズに作業を進められます。

⑦L型ペニンシュラキッチン

L型キッチンの片側が壁に面しているタイプをL型ペニンシュラキッチンといいます。通気性に優れ、L型キッチンと同じく広い作業スペースが特徴です。L型キッチンと比べるとダイニングテーブルが目の前にセットしやすいため、料理や片付けの移動がしやすい特徴があります。

収納のポイントは、ペニンシュラ型と同じくできるだけ隠す収納を意識することです。

どうしてもよく使うモノをダイニングテーブルとの間に置いてしまうので、そこは収納ボックやケースを使って「見せる収納」を意識して、その他はできるだけ隠す収納を意識するとスッキリとした印象を与えられます。

システムキッチンはまず収納スペースを確保しよう

システムキッチンには主に次のような収納場所があります。まずは自宅のキッチンにどんな収納場所があるのかを確認してみましょう。

キッチンのレイアウトによってはそもそも存在しない場所もあるので注意してください。

① コンロ下
② シンク下
③ 引き出し
④ 作業台上
⑤ 吊り戸棚
⑥ 背面カウンター
⑦ キッチンカウンター

続いて、それぞれの場所ごとの収納アイデアをご紹介します。

システムキッチンの収納スペース①コンロ下で使える収納アイデアは？

出典:楽天

コンロ下のスペースには鍋やフライパンを収納するのがおすすめです。収納には引き出しタイプと扉のついた戸棚タイプの2種類があるのでどちらのタイプかまず確認しましょう。

調理器具を取り出してすぐに調理に取り掛かれるよう、タイプに合った収納方法を考えていきます。

コンロ下の収納グッズ：『たてよこ収納フライパンラック』

出典:楽天

縦向きにも横向きにしても利用できるフライパンラックです。フライパンを重ねず取り出しやすく設計されています。

重たいフライパンはすぐにコンロで使えるようコンロ下に収納しておきましょう。

システムキッチンの収納スペース②シンク下で使える収納アイデアは？

出典:楽天

シンク下もコンロ下と同じように、引き出しタイプと戸棚タイプの2種類があります。コンロ下におさまりきらなかった鍋やフライパンを収納したり、台所用洗剤、スポンジ、ブラシ、ふきんのストックを入れられます。

シンク下の収納グッズ：『キッチン収納棚 3段フリーラック』

出典:楽天

シンク下にはコンロ下と同じく大きめのキッチン用品を収納しておけると便利です。鍋やフライパンなどかさばるものを中心にフリーラックでキレイに収納してみてください。

システムキッチンの収納スペース③引き出しで使える収納アイデアは？

出典:楽天

引き出しにはキッチンツールをたくさん入れます。フォーク、ナイフ、スプーン、箸、栓抜き、軽量スプーンなど種類が多いので、仕切りの付いたケースでジャンルごとにわけるとスッキリします。

引き出しの収納グッズ：『トトノ 引き出し用ツールポケット』

出典:楽天

おしゃれなキッチンを目指す方におすすめしたいのがトトノのカトラリーです。調理器具やスプーン、フォーク、お箸などが収納できます。

容器はプラスチック製で水洗いができるためお手入れが簡単。引き出しの中を整理整頓したい方に向いています。

システムキッチンの収納スペース④作業台上で使える収納アイデアは？

作業台の上は基本的には何も置かない方がキレイです。もし何かを置きたいなら砂糖や塩などの調味料類、おたまなどのキッチンツール類など、使用頻度が高いものを最低限に抑えるとキッチン全体がキレイな印象になります。

作業台の収納グッズ：『キッチン ケトル収納 ナチュラル』

出典:楽天

食器棚にもなる木製の小型おしゃれラックです。調味料をたくさん持っている方、高さを利用してモノを置きたいと思っている方に向いています。

システムキッチンの収納スペース⑤吊り戸棚で使える収納アイデアは？

吊り戸棚は目上の高さにあるので、タッパー、お弁当箱、ラップやアルミホイルのストック、ゴミ袋のストックなど頻繁に使わないモノの収納に向いています。

レトルト食品やカップラーメンのストックなパーティ用の紙皿などもここに入れておくといいですよ。

吊り戸棚の収納グッズ：『吊り戸棚ボックス スリム』

出典:楽天

プラスチック製の細長い収納ボックスです。引き出しやすい形をしていたり、シールでラベルをはれたりと高いところに収納しても使いやすいよう工夫されています。

システムキッチンの収納スペース⑥背面カウンターで使える収納アイデアは？

システムキッチンの背面カウンターには食器類をまとめて収納しましょう。「頻繁に使わないモノ」、あるいは「メインの収納に入り切らなかったモノ」をしまうのにも向いています。

スペースに余裕があれば、キッチン用品や食品のストックを入れてもかまいません。

背面カウンターの収納グッズ：『サイズ調整可能なスリム収納棚』

出典:楽天

高さの調節が可能なミニラックです。背面カウンターの卓上に設置しても吊り戸棚の中において使ってもかまいません。

家電の上から被せるように利用するとスペースの有効活用になるのでおすすめです。

システムキッチンの収納スペース⑦キッチンカウンターの上で使える収納アイデアは？

出典:楽天

キッチンにカウンターの上には、小物を収納するのがおすすめです。家電などはスペースの広い場所に収納し、調味料などよく利用するけど小さくてまとまりが欲しいモノは隠せる収納ボックスなどに入れてみましょう。

キッチンカウンターの収納グッズ：『整理整頓キッチンカウンター』

出典:楽天

キッチンのカウンター上で利用する収納ボックスです。中には調味料やよく利用するコップなどが収納できます。

透明ガラスの扉で、開けなくても何がどこにあるかわかりやすいデザインです。また、実は反対面にも扉があるので、ダイニングテーブル側からも中のモノを取り出せます。

システムキッチンの収納に役立つアイテム！100均グッズも活用できる？

システムキッチンの収納では、同じジャンルで分けて収納できることが重要になってきます。そういったジャンル分けで力を発揮してくれるのが収納グッズです。

専用の収納グッズから100均アイテムまで、収納に役立つモノはたくさんあります。続いては収納に使えるグッズについてご紹介していきます。

小物の収納グッズ：『サナダ精工　クリアケース』

出典:楽天

シンプルかつ中が仕切られているプラスチックケースです。コップや小物の収納に向いています。高さやサイズ違いの商品もあるのでカスタマイズ性は抜群。安価に収納ケースを揃えたい方におすすめです。

縦長の収納グッズ：『収納ケース natura』

出典:楽天

ファイルボックスのような形をした収納ケースです。皿やフライパンなどを縦向きに収納したいときに宅立ちます。

お皿の収納グッズ：『ディッシュスタンド ディッシュラック』

出典:楽天

皿を立てかける用のスタンドです。場合によってはフライパンのフタなどの収納にも応用できます。

ゴミ袋の収納グッズ：『レジ袋収納ボックス』

出典:楽天

よく料理するなら逃れられないのがキッチンで出るゴミです。意外とゴミ袋を収納しておける場所は少ないので、こういったアイテムを使って取り出しやすく収納しておきましょう。

まな板の収納グッズ：『トトノ 引き出し用 まな板スタンド』

出典:楽天

魚や肉、野菜などでまな板を使い分けている方におすすめのまな板収納スタンドです。引き出し内にスリムに収納できるうえ、最大でまな板2枚＋シートまな板1枚が収納できます。

ラップの収納グッズ：『キッチン収納ケース ラップスタンド』

出典:楽天

ラップやおたまなど長いキッチン用品を収納するのにおすすめのスタンドです。シンク下などで役立ちます。

フライパンの収納グッズ：『フライパン 鍋 収納』

出典:楽天

フライパンや鍋、鍋のフタなどを立てて収納するためのスタンドです。コンロ下やシンク下に大きな引き出しがあるなら大きな調理器具がスッキリ収納できますよ。

カトラリーの収納グッズ：『スライド式整理トレー』

上下2段式になったスライドするトレーです。家族が多くてナイフやフォーク、スプーンなどがたくさんある方に向いています。

調理器具の収納グッズ：『キッチンツールフック レンジフード用ハンガー』

レンジフードにひっかけて使えるキッチンツールハンガーです。調理する場の近くにかけておけばスムーズに取り出しできますね。

シンク下の収納グッズ：『シンク下伸縮棚 2段』

手軽に組み立てられ、高さと幅を変えられる収納ラックです。これにボックスをいくつか組み合わせれば奥の調味料まで取り出しやすくなります。

調味料やペットボトルの収納グッズ：『スリムワゴン』

シンプルな3段組みのキャスター付きワゴン。15cmの幅があれば収納でき、調味料などの細かいものの収納に向いています。下段には2Lのペットボトルも入れられますよ。

吊り戸棚の収納グッズ：『吊り戸棚ボックス スリム』

吊り戸棚用に作られたボックスで、取っ手があるから下からでも出し入れがラクラク。ボックスは奥側にいくにつれて高さが下がっている設計なので、下から引き出すときに上段に角がぶつかりません。

システムキッチンの収納で注意することは？

システムキッチンに収納するときに気をつけたいのは、「収納することばかりに意識が向いてキッチンが使いにくくなること」です。収納するモノはキッチン用品や料理に使うグッズばかりなので、使うことを前提に収納してみましょう。

システムキッチンの収納をマスターして見せる収納上手になろう

システムキッチンにはたくさんの収納スペースがあります。この機会に収納方法を見直し、無駄なく上手に整理できるといいですね。目的に応じた収納をすることで、料理や掃除の時短にもなり、キッチンがいつもスッキリきれいになりますよ。