トイレの便器は、とても汚れやすい場所です。できれば掃除をせずにすませたいですが、放っておくと汚くなって臭いの原因にもなりますね。

今回は便器や便座を、手間をかけずにピカピカにする掃除の方法をご紹介します。

便器が汚れる原因は?

トイレ 便器

便器は排泄物が流れる場所なので、どうしても汚れがたまります。

少し掃除をさぼっただけで、尿のしぶきが原因で「黄ばみ(尿石)」ができたり、雑菌が繁殖して黒ずみができてしまったりします。

こうした汚れはできたばかりなら簡単に落ちるのですが、長い間放置されているとこびりついて落ちにくい汚れへと変化してしまうので、普段からしっかりと掃除してあげたいところです。

便器の「目の届かない」場所に汚れがたまっている!

トイレ掃除

掃除しているつもりでも、便器は意外と汚れが残っています。

というのも、便器は複雑な形をしているために、汚れがたまるのが目につく場所とは限らないからなんです。特に「目の届かない場所」として次のような場所があるので、一度チェックしてみてください。

便座の裏側

便座をあげてみると、黄色い斑点ができていることがあります。尿のしぶきが飛び散って便座の裏にかかってしまうからなんです。便座をあげないとわからないので、汚れてもついつい見落としがちな場所です。

便器のフチ裏

便器のフチ裏は凹んでいるので、汚れがたまりやすくなっています。水を流してもフチ裏までは届きにくいので、汚れが流されずに放置されがちです。

便器と床の境目

便器と床の境目も尿のしぶきがたまりやすい場所。飛び散ったしぶきや、フチから垂れた水滴が便器の外側を伝って流れ込んでいるからなんです。

「掃除しているはずなのになんだか臭い…」というときは、上の3つの「目の届かない場所」が汚れていないかをチェックしてください。

便器を掃除する方法は?

便器をキレイにするためには、普段から掃除忘れが出ないように手順に沿って掃除することをおすすめします。

慣れるまでは大変に思うかもしれませんが、掃除忘れで頑固汚れができてしまうと余計な手間になってしまいます。掃除自体も10分あれば終わるので、それほどの手間ではありませんよ。

用意するもの

便器掃除の洗剤

●『トイレマジックリン』などの中性洗剤
●『トイレクイックル』などのお掃除シート
● トイレ掃除用ブラシ

便器の掃除は、お掃除シートとブラシ、中性洗剤の基本のアイテムがあれば十分ですよ。

便器を掃除する手順

便器掃除の手順は、最初に一番汚れている便器のなかを掃除したあと汚れが少ない外側に戻り、今度は外から内に向かってキレイにしていきますよ。

トイレのタンクに使う洗浄剤

便器内に中性洗剤をかけてブラシでこする

便器内の汚れに洗剤をかける。数分おいてからこすると効果的。

便器のフチ裏をこする

汚れが残りやすいフチ裏にブラシを当てて汚れをこすり落とす。

便座のフタ→便座の順に拭き掃除

お掃除シートで便座の表→裏側、便座の表→裏という順番に拭く。裏側が汚れやすいので忘れずに。シートを折りたたんで新しい面に変えながら拭くと無駄がない。

便器のフチを握るように拭く

新しいお掃除シートで便器のフチを握るようにして拭く。フチ裏までキレイに。

便器の外側を拭く

新しい面で便器の外側を上から下へ拭いていく。床との境目は最後にグルッと念入りに。

水を流して完了

最後に水を流せば完了。拭き残しがないかチェックを。

便器の落ちにく汚れを掃除する方法は?

便器をしっかり掃除しても落ちない汚れがあれば、ほかの洗剤を使ってしっかりと落とす必要がありますよ。

頑固な汚れとして代表的な「黄ばみ(尿石)」と「黒ずみ」でわけて、掃除する方法をご紹介します。

便器の黄ばみ(尿石)の落とし方

便器 サンポール フチ裏

黄ばみはアルカリ性の性質を持った汚れなので、『サンポール』などのトイレ用酸性洗剤を使って落とすのが一番。酸性洗剤をつけることでやわらかくなって落ちやすくなります。

便器内の水位を下げる

便器内の水面近くにできた黄ばみは洗剤をかけても薄まってしまって効果が弱まるので、トイレブラシを奥に差し込んで上下させ水たまりの水位を下げる。

黄ばみにトイレットペーパーを敷く

洗剤が汚れに浸透するようにトイレットペーパーを汚れをおおうように敷く。

サンポールを注いで2〜3分ほど放置

トイレットペーパーが浸るようにサンポールをかける。洗剤はたっぷりかけたほうが汚れに浸透しやすくなる。

ブラシでこすり落とす

時間がたったらトイレットペーパーをよけて、尿石部分をブラシでこする。こすり終えたら水を流して完了。

頑固な尿石は一度の掃除では落ちないことも。その場合は、酸性洗剤を使って何度か掃除するとじょじょに落ちていきます。

便器の黒ずみの落とし方

トイレのカビ掃除

頑固な黒ずみには『トイレハイター』などの塩素系漂白剤が効きます。汚れの色素を分解して、白さを取り戻すことができます。トイレハイターがなければ、お風呂などで使う『カビキラー』などで代用してください。

便器内の水位を下げる

便器内の水面近くにできた黒ずみを落とすために、トイレブラシを奥に差し込んで上下させて水たまりの水位を下げる。

黒ずみにトイレットペーパーを敷く

塩素系漂白剤が汚れに浸透するようにトイレットペーパーでおおう。

トイレハイターをかけて2〜3分ほど放置

トイレットペーパーが浸るようにハイターをかけたら放置して除菌されるのを待つ。

汚れが残っていたらブラシでこする

トイレットペーパーをよけて汚れが残っていたらブラシで落とす。それでも落ちないときは、研磨作用のあるクレンザーなどをつけてこすればキレイに。

ここでひとつ注意してほしいのが、『トイレハイター』などの塩素系漂白剤と『サンポール』などの酸性洗剤を併用しないことです。塩素系漂白剤と酸性洗剤が混じると有害なガスが発生して大変危険なので、黄ばみと黒ずみは同じタイミングで掃除しないでください。

便器を掃除する手間を減らすには?

オリジナル トイレスタンプクリーナーの締め

毎日家族が何回も使うトイレは、できれば毎日掃除したいところですが、忙しいママには難しいかもしれません。

そんな人におすすめしたいのが「トイレスタンプクリーナー」です。

便器内にポンと薬剤をつけておくだけで、含まれている成分がおよそ1〜2週間のあいだ尿石や黒ずみなどの汚れを防いでくれます。

スタンプがなくなってきたかな?というタイミングで、トイレ用ブラシを使ってスタンプごとこすり洗いすれば洗剤を使う手間がありません。その後は新しくスタンプを押せば、ずっときれいな便器をキープできます。

『トイレ洗浄 トイレスタンプクリーナー』(ジョンソン)

水を流すたびに、洗剤から洗浄・防汚成分が溶け出して便器内をキレイにしてくれます。掃除が行き届きにくいフチ裏の汚れも防いでくれますよ。

便器は汚れたらすぐに掃除しよう

物を置かないトイレ

トイレの便器・便座は汚れやすい場所ですが、尿が付いたときにはすぐに拭き取るようにすると、頑固な尿石などになることはありませんよ。

手の届く場所にお掃除シートなどを置いておいて、汚れが目についたらすぐに拭くようにしたいですね。

また、掃除の手間を省いてくれる商品も発売されています。積極的に新しい洗剤やグッズも活用して、少しでも掃除の手間を減らしていきましょう。